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「食」から世界中の人々を健康にする管理栄養士と働きたい。

2020/02/20
株式会社リンクアンドコミュニケーション
代表取締役社長
渡辺 敏成氏

「世界中の誰もが、自然に健康になれる社会を創る」をミッションに掲げる株式会社リンクアンドコミュニケーション。事業内容や今後のビジョン、管理栄養士に求めることについて、代表取締役社長の渡辺敏成氏にお話を伺いました。

社員のニーズとデジタル社会への変化が、自由な働き方を作った

──リンクアンドコミュニケーション社の主な事業内容についてお聞かせください。

渡辺氏(以下、渡辺):まず大きく分けて4軸に分かれています。AI健康アプリを展開する「健康アドバイスアプリ事業」、よりパーソナルなカウンセリングができる「オンラインカウンセリング事業」、食や健康に役立つコンテンツの開発・サポートを行う「食と健康コンテンツ事業」、「管理栄養士向けサービス事業」ですね。2002年に創業し、最初のサービスを出したのは2004年。管理栄養士と診療所を繋げるサービスでした。

生活習慣病・慢性疾患の患者さんの大半は、診療所に通院しています。生活習慣病は、その名の通り生活習慣からくる疾患のため、抜本的に治す薬はなく、食事療法など生活習慣を改善する中でコントロールしていくことが必要になります。しかし、診療所に管理栄養士がいることはほぼなく、栄養指導が行われていません。そこに問題意識を感じたのです。

当時はまだスマートフォンがない時代でしたから、診療所から患者さんの食事日記をファックスで送ってもらい、それをデジタル化して在宅栄養士に送り、栄養指導シートをWEB上で作成し、WEBを通じて再び診療所に提供していました。そして、患者さんの来院時に、医師から栄養指導シートを手渡しながら栄養指導をしてもらう、といった流れですね。その流れが、約10年以上を経たデジタル技術の進歩で、オンラインカウンセリングやAIへとカタチを変えて行きました。

──今でいう遠隔医療、遠隔栄養指導を、環境が整う前から行われていたのですね。ところで在宅(リモート)で働く管理栄養士は業務委託でしょうか。

渡辺:そうですね。当社サービスで栄養指導をおこなう管理栄養士は、業務委託の形態をとっています。そして在宅の管理栄養士をマネジメントするのは、社員として働く管理栄養士です。会社全体でいうと、管理栄養士職、エンジニア・ディレクター職、マーケティングや営業、管理などのビジネス職で、それぞれ3分の1ずつという感じです。

──社内の管理栄養士の仕事内容についてお聞かせください。

渡辺:大きく分けて、「アプリなどプロダクトのアルゴリズム開発」「レシピの記事などコンテンツ制作」「オンラインカウンセリングの外部管理栄養士の教育・研修」「企業・健保に向けてアプリの活用促進コンサルを行うカスタマーサクセス」の4つですね。

──幅が広いのですね。

渡辺:そうですね。カスタマーサクセスチームの中に、企業にアドバイスに行く出張のついでに、出張先とは別の会社にアポを入れて新規営業を行い、成約までしてくる管理栄養士もいます。「1社に説明に行くだけではもったいないから」と日帰り出張を1泊2日にして(笑)。

──それは1泊したいからという思惑もあるのでしょうか(笑)。会社的に制約やルールはないのですか?

渡辺:もちろん会社のルールはありますが、ルールの範囲なら、本人の裁量は比較的大きいのではないかと思いますね。自由に働ける環境づくりを目指していまして、具体的には、オールフレックスタイムやリモートワーク(在宅勤務)が挙げられます。フレックスタイムは創業時から実施していましたが、3年ほど前からコアタイムを撤廃しました。コアタイムを設けていると、育児や介護等、家族の事情でコアタイムに遅れた場合は遅刻扱いにせざるを得ません。もう少し自由度があっても良いのでは、と撤廃に至りました。

在宅勤務は、地方在住のエンジニアが在宅で仕事をしたいと願い出た、こちらも約3年前のタイミングで始めました。エンジニア以外にも、週1~2日在宅勤務をしている社員も多くいます。

副業もOKです。これも、弊社に入社する前から講演活動や本の執筆・出版をしている管理栄養士がいたため、「会社の仕事内容と重ならないものならOK」と認めたものです。

──社員の状況に応じて、柔軟に会社の制度を変えてこられたのですね。

渡辺:社員それぞれにライフスタイルがあり、またいろいろなタイミングでライフイベントもあります。そんな時でも、本人のライフスタイルに合わせた柔軟な仕事ができるように、と考えています。

採用時に重視するのは、ミッションへの共感とエビデンスへの向きあい方

──管理栄養士を採用する際、どのような点を重視されていますか?

渡辺:まず、ペーパーテストを行い、弊社で働く適性を判断しています。食や健康に関するコンテンツの制作やアドバイスを行う際、重要なのがエビデンスをふまえて語ることです。たとえば、身体にいいと言われている食材について記事にする際に、どのように表現するのかといったことですね。エビデンスについての知識を問うだけではなく、エビデンスにどのように向きあっているのかを判断しています。

しかし一番大切なことは、弊社のミッションである「世界中の誰もが、自然に健康になれる社会を創る」への共感です。目の前にいるひとりだけではなく、顔の見えない大勢の人が健康になるためにはどうしたらいいか、その仕組みを一緒に考えていける人とぜひ共に働きたいと思っています。

栄養士さんのなかには、「目の前の人に寄り添って、喜んでもらえるのが嬉しい」という方もいらっしゃいますので、本人の志向性にズレがないかどうかを確認しています。

人柄面では、月並みですがコミュニケーションが取れる人、特に他職種ともコミュニケーションが取れる方を希望しています。例えばアプリの開発では、ディレクターやエンジニアと一緒に仕事をすることになるのですが、双方の表現が違うなどということはよく起こります。社内でも相互研修を行っているのですが、丁寧に伝える姿勢は前提として持っていていただきたいですね。チームで仕事ができる人、かつ自走できる人にぜひ来ていただきたいです。

海外展開を計画中。ミッションの実現を目指して

──今後のビジョンについてお聞かせください。

渡辺:2017年に3つのアプリをリリースし、以降B2B2Cでの展開を始めました。デジタルをリアルと連携することで、より継続性のある定着率の高いサービスとして展開していこうと考えています。

具体的には、企業や健保、スポーツクラブ、コンビニに対してはすでにサービス展開を行っていますし、スーパーマーケットや薬局、ドラッグストア、診療所に対しても展開予定です。また同時に、集められてきたデータの活用にも着手したいと考えています。

海外展開に関しても、駐在社員のいる企業から「海外でもサービスを展開してくれ」と言われていることから、2021年には視野に入れています。

食からの健康は日本が強みを発揮できる、世界に勝てる健康分野だと考えています。管理栄養士さんにも、ぜひ世界を視野に入れて大きく活躍する野望を抱いて欲しいと思いますし、そのようなフィールドを私たちは提供して行きたいと思います。

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