「食品」「化粧品」「バイオ・ヘルスケア」業界専門の転職エージェント

転職面接における印象マネジメント Vol.2

公開日:2023/07/31 更新日:2023/10/03
転職面接における印象マネジメント  Vol.2

前回の”転職面接における印象マネジメント”はお読みいただけましたでしょうか。印象を左右する要素と印象が持つ影響力についてお伝えをし、「自分に似合う」とはどういうことを指しているのか何となくでも掴んでいただけたのではないかと思います。

今回は、転職面接における印象マネジメント第2弾とし、さらに「自分に似合う」をつくる方法を深堀してお伝えしておきます。
今回もイメージコンサルタントとしてご活躍されている宇野聡美さんにお話いただいております。
もし、まだ前回の記事をご覧になっていない方はぜひ合わせてご覧ください。

 

イメージコンサルタント 宇野聡美
CSCA認定

16タイプ・パーソナルカラーアナリスト
骨格分析パーソナルスタイリスト
satomi.uno@clarityian.com

■「似合う」とは何か?:

どんなものを身につければよいか?好印象になるための大原則をまず押さえておきましょう。

世の中にあるすべてのものは「色」「形」「素材」でできています。人やモノは、「色」「形」「素材」で成り立っています(ファッションスタイリングの3要素と言う)。印象をより良くするファッションスタイルは、「色」だけではなく「形」や「素材」もその人に調和したものを選ぶことが大切です。

似合う色だけでなく、似合うデザイン・柄・素材を身につけることによって、自分の個性を表現するスタイルが完成します。

 

共通する要素が調和する:

身につけるものは、自分自身の顔や体の外見的な特徴や、醸し出しているイメージと同じものが調和しやすく、見た目にも違和感なく似合います。

服やメイクアップ・ヘアスタイルの色・形・素材と、そのひとの肌・髪・目の色・顔立ちや体型・骨格の太さや体の質感とを合わせると、好印象になるということです。基本的に、肌、髪、目の色素が明るい人は明るい色が似合いやすく、髪や肌の質感につやがある人は、光沢感のあるものが似合いやすい傾向にあります。

また、フェイスラインと体の骨格、体の質感や肌と髪の光沢感によって、似合うデザイン(形)と素材が決まります。同じものが調和しやすいという原則は形と素材にも当てはまるのです。直線的な顔や体型の人には直線的なデザインが似合い、曲線的な顔や体型の人には、曲線的なデザインが無理なく調和するのです。体の質感(ぽっちゃり、筋肉質、普通)、がっちりなのか華奢なのか体の骨格で似合う素材生地が決まります。肌、髪の光沢感も素材選びの判断材料です。

 

■「面接時」勝負は上半身のVゾーン:

自分をきちんと売り込む、「インプレッション(印象)マネジメント」は必須の時代。面接時のパーソナルスタイリングは「3点確保」であり、勝負は上半身です。近年増加しているオンライン面接においては、特に上半身をどのようにマネジメントするか、つまり、男性の場合は、ネクタイの選択、女性の場合は、ネックラインのデザインが鍵になるのです。

<男性の場合>

Vゾーンのコーディネイトは、まず、シャツの色はスーツより薄く、ネクタイの色はシャツより濃い色にするのが基本。

そして、ネクタイの柄が持つイメージを押さえておきましょう。ビジネスに向くのは伝統的な古典柄と言われるストライプ、クレスト(紋章)、小紋、無地、ドット(水玉)、ペイズリー、チェックの7つです。

面接時に効果的に自分をアピールするために、柄の持つイメージを理解しておきましょう。

<女性の場合>

ソフトな印象を強調したいのか、キリッとした知的な印象を強調したいのかによって、ネックラインが変わることを押さえておきましょう。

ソフトな印象、つまりより柔らかいイメージ、優しい、親しみやすい印象を強調したい場合は、ネックラインにカーブを作ります(ラウンドネック)。

カーブの入った襟を使用したり、ドレープカラーのデザインを入れるとソフトな印象に整えることができます。

反対にキリッとした印象、知的でカッコいい印象を強調したい場合には、ネックラインに直線を用います。シャープな襟付きのシャツや、スクエアな襟元やVネックなど、直線的なネックラインが似合います。スクエアな襟はシャープで引き締まった印象を与え、Vネックは首元をすっきりと見せる効果があります。

■自分のフェイスライン(骨格)を最大限に活かす

ご自身のフェイスライン(顔の骨格)にあったVネック、フェイスラインを演出しましょう。

耳から顎のラインがシャープな人は、男性の場合、ストライプやチェックなど直線を使用したネクタイが似合います。共通する要素が調和しやすいからです。また、目鼻立ちがはっきり、大きい人の場合は、ネクタイの柄も大きい柄を選択しましょう。

女性の場合、フェイスラインが丸くカーブを描く人の場合は、ソフトなネックラインを作ると調和しやすく、エレガントで親しみやすい印象を作ることができます。

身につけるネクタイや、スーツのインナーに迷ったら、ご自身のフェイスラインと同じ要素を持つ柄や形を選ぶとよりご自身のイメージがぴったりと合い、好印象を作ることが可能になります。

■オンライン面接の3つのポイント

近年増加しているオンライン面接本番での3つのポイントを押さえておきましょう。オンラインでの目線、姿勢、声の出し方は、プロフェッショナルな印象を与えるために重要です。

 

1.目線

カメラに向けて目を合わせる:
カメラに向かって話すことで、相手に直接目を合わせることができます。カメラを見ながら話すことで、面接官との視線が合うようにします。これにより、リアルな面接のようなコミュニケーションを実現します。面接がスタートして、最初の挨拶の10秒間はカメラから視線をずらさないようにしましょう。あまりずっとカメラ目線をキープし続けるのも、ぎこちなく、不自然に映り、自分自身も緊張感が増しますので、適度に目を動かして相手の顔や画面の周りを見るようにします。そして、重要な局面はカメラ目線に戻す。意外に盲点なのが、相手の話を聞いているときに画面に写っている相手の顔を見てしまうという点です。相手の話を聞いているときも、カメラ目線をキープしてください。

 

2.姿勢

背筋を伸ばす:
背筋を伸ばし、座り姿勢を整えることで、自信とプロフェッショナリズムをアピールします。緊張して肩が上がりがちですが、肩をリラックスさせることで軽快な印象を与えます。

画面に対して、アップすぎず、遠すぎない程よい距離をキープします。

カメラと目線を合わせる:
カメラの高さを調整し、目線をカメラに合わせることで、相手に直接話しかけているような印象を与えます。ノートパソコンをデスクにおいた状態は、上から見下ろす視線になっています。カメラの位置と自分の目線が並行になるようにしましょう。

 

3.声の出し方

明瞭に話す:
はっきりとした発音と音声を心掛け、相手に対して明確にコミュニケーションします。

音量を調整する:
適切な音量で話すことで、相手に聞き取りやすいコミュニケーションを提供します。またスピードも大事です。オンラインの場合は、ややゆっくりめのスピードを心がけましょう。相手の反応を見ながら適切なペースで話すことが大切です。

落ち着いたトーンで話す:
緊張を抑え、落ち着いたトーンで話すことで、自信と信頼性を示します。

 

4.画面構成

画面の中央に自分自身を配置する:
自分の顔が画面の中央に配置されるようにして、相手に自然な目線を提供します。

バックグラウンドを整える:
バックグラウンドに乱れた物や不適切なものが映らないようにし、プロフェッショナルな印象を保ちましょう。

面接に備えて事前にテスト撮影を行い、自分の姿勢や声のトーンを確認しておくこともおすすめです。

 

5.笑顔

我々は言葉以外の多くの情報を受け取っています。よって、印象マネジメントは必須の時代ということをお伝えしてきました。
一方で、どれだけ似合うスタイルを演出できても、笑顔がなくては台無しです。ご自身の緊張を和らげる効果もある“笑顔”を、どうぞ忘れずに!

 

(文責:Clarityian 代表|宇野聡美)

 

いかがでしたでしょうか。記事では、より顔周りに近い上半身にフォーカスして自分に似合うアイテム選びのポイントをお話いただいておりますので、対面面接もオンライン面接でもご活用いただける内容かと思います。自分に似合うアイテムを選ぶことは、転職面接で必要となる好印象をつくる第一歩です。ぜひ、この記事を参考にして今手元にあるご自身のアイテムと比較しながら好印象へつながるアイテム選びをしてみてください。

RD SUPPORT無料転職支援サービス

「食品」「化粧品」「バイオ・ヘルスケア」業界専門の転職エージェントとして
コンサルタントが、あなたの納得のいく転職活動をサポートします。