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食品メーカーの面接傾向!最新の業界事情と質問例

公開日:2021/01/28 更新日:2021/10/22
食品メーカーの面接傾向!最新の業界事情と質問例

美味しくて魅力的な商品をたくさん製造している食品メーカーは転職市場でも人気の高い業界です。そんな食品メーカーへの転職活動をするとき、どのようなことに気を付けて面接に臨めばよいのでしょうか。食品メーカーならではの面接傾向は気になるものです。そこで今回は食品メーカーの面接をクリアするために知っておきたい業界事情と、定番の面接質問をまとめてご紹介します。

面接対策の第一歩!食品業界の現状と課題を把握

食品メーカーの面接では食品業界の現状や課題について触れられることもあります。まずは食品業界の内情をある程度把握しておくことで、面接で食品業界に対する意見を求められたときにもスムーズに対応できるようにしておけると安心です。

人口減で全体的には縮小傾向になると予測
人口全体に占める子どもの割合が下がり、65歳以上の高齢者の割合が上がる、いわゆる「少子高齢化」は現在の日本社会の深刻な問題です。今後、少子高齢化にともなう人口減はさらに加速され、2060年に日本の総人口は8,674万人になるとも予測されています。人口減少が進めば食品の国内需要は下がる可能性が十分に考えられます。

海外進出している食品メーカーが増加傾向
少子高齢化にともなう人口減から業界の縮小を懸念した日本の食品メーカーは、「低価格、高品質」を武器に近年続々と海外に進出しています。代表的な企業として、2014年からインドネシアでマヨネーズの生産・販売を開始したキューピーや、ベトナムの飲料産業に本格参入したサントリーなどがあげられます。

食品業界のグローバル化が進むなかで、転職市場においては英語力が高い人や、海外駐在経験のある人は有利になるかもしれません。

狙い目は冷凍食品と健康食品製造会社
食品メーカーのなかでも現在需要が拡大しているのが、冷凍食品市場です。2018年度に味の素冷凍食品が発表した調査によると、同年における冷凍食品の市場は8,078億円で、2010年の6,314億円と比較すると1,764億円も拡大していることがわかりました。2020年は新型コロナウイルス感染拡大で、さらに需要が増しています。

そして長寿化が進む今の日本では、健康食品にも注目が集まっています。食品メーカーも多様ですが、冷凍食品と健康食品に強い会社は今後の成長を期待できるのかもしれません。

食品メーカーの面接で押さえておくべきポイントとは

食品業界の現状と課題を把握できたら、次は食品メーカーの面接の傾向について!食品メーカーならではの押さえておきたい面接のポイントをここでは紹介します。

食品メーカーでは経験と同じくらいモチベーションの高さが重視される傾向
食品メーカーは他の業界に比べると保守的な傾向があり、一社で長く働ける人材が求められがちです。そのため、組織構成上も中堅以上になってくると業界に精通した方が多くなり、転職市場においても即戦力となりえるような食品メーカー経験者は強いと考えられます。

とはいえ、業界経験者であってもモチベーションの高さをアピールできない人はもったいないことになってしまいます。特に食品メーカーの中でも食品の開発に携わることになるポジションは、開発に対する熱意が非常に重視される傾向にあるので、面接前には面接を受ける会社の製品の特徴や弱みをしっかり下調べしておきましょう。

食品メーカーへ転職後のスキルアップを考える
面接を受ける会社の特徴が掴めたら、入社後に具体的にどのようなことができるか、どのようなことをしたいかを面接で伝えられるようにしておきましょう。製品開発や商品企画などモノづくり寄りのポジションでは「どのような商品を作ってみたいのか」と聞かれることも多いので、答えを準備しておきましょう。

食品メーカーでは見た目の清潔感も重要な要素
見た目の清潔感はどの業界でも求められるものですが、衛生管理に厳しい食品メーカーであればより一層、清潔感は重要です。ボサボサの髪の毛や長い爪、しわくちゃのワイシャツや汚れた靴は減点になります。また、見た目とは異なりますが、食品メーカーでは匂いの強い香水もNGとされているので注意をしてください。最近では面接を対面ではなくweb面接で実施する企業も増えてきています。いずれの場合でも面接当日はいつも以上に身だしなみに気をつけて過度な装飾は避けて清潔感を保つ意識を持ちましょう。

食品メーカーの面接あるある質疑応答

中途採用の場合、多くは面接で実務経験の有無を問われる傾向にあります。また、製品開発のポジションでは、試作品を食べる機会も非常に多く「たくさん食べるけど大丈夫?」といった質問が出るのも食品メーカーあるあるです。

「弊社の商品で好きなものとその理由を教えてください」
質問の聞き方は多少異なりますが、商品についてどの程度調べて理解してきているか、また実際に店頭に並んでいる商品を見てきているか等も確認する意図でこういった質問が聞かれます。そのため、企業HPで商品をチェックするだけでなく実際にどういった店頭で並んでいるのかなども事前に確認しておきましょう。

「どんな商品を作ってみたいと思いますか」
こちらは開発系のポジションで良く聞かれる質問です。ある程度の即戦力を期待される中途採用面接では、自分がこれまで培ってきた知識やスキルを、新しい職場でどのように活かせるのか問われることがよくあります。この質問はその代表的な質問です。ただ”あればいいな”と思える商品を口にするのではなく、自分のスキルを活かしてその企業ではどのような商品を作れるのか回答しましょう。

また、開発・企画系ポジションでは純粋に「食べること・食への興味関心度」も選考の中で見られているようです。

「最近の食品関連のニュースで気になったものがあれば教えてください」
新聞やニュースサイトをじっくり読んでみるとわかりますが、食品関連のニュースは非常に多いものです。そのなかでニュースを選ぶ時には、面接を受ける会社がウリにしている食品関連のニュースを選ぶとスムーズに進みます。

また、面接を受ける会社が属する領域(中食、ミールキット、スポーツサプリ等)の動向だったり、今後顧客から求められるものを聞かれることも少なくありません。業界の動向についても見ておきましょう。

食品メーカーならではの面接対策は下調べと熱意!

食品メーカーの面接では製品に関する質問が多いため、面接を受ける会社の商品の勉強がマストなのはもちろんのこと、実際に店頭ではどのように販売されているのかを自分の目で確認しておくことも重要です。事前にどの程度の準備ができているのか=熱意への評価にも繋がります。また食品を扱い衛生管理にも厳しい食品メーカーでは他の業界以上に、身だしなみや誠実さが求められる傾向にあるので、派手過ぎずきっちりとまとめた服装で面接に臨みましょう。

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