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【コンサル座談会】2022年の食品・化粧品・バイオ業界の転職市場を振り返る!

公開日:2022/12/15 更新日:2023/01/25
【コンサル座談会】2022年の食品・化粧品・バイオ業界の転職市場を振り返る!

2022年、各業界の中途採用市場をひと言でいうと?!

2022年もいよいよ押し詰まりました。
コロナ禍も3年目。手探りだったコロナ禍での採用・転職活動の変化も進化へと変わってきています。

2022年の食品・化粧品・バイオ業界の転職市場はどうだったのでしょうか。
採用がアクティブな業界は?積極採用が多い職種は?RD SUPPORTのコンサルタントに話を伺いました!

 

―2022年の転職の市場感をひと言でいうと、どのように感じましたか?
まずはバイオ業界はどうでしょうか?

エグゼクティブコンサルタント・斎藤(以下、斎藤):一言でいうと、大手よりもベンチャー企業の採用が旺盛だなと感じていました。

―バイオベンチャーは好調ということですか?

斎藤:そうですね、上振れしているとまでは言わないですが、採用意欲が増しているベンチャーが増えてきています。その採用したいポジションに人がいないと事業が進まない、開発が進められないということもあって、どの企業も積極的、一生懸命採用活動をしているという感じです。

―なるほど。というと、採用強化というか人材を獲りにきている、くらいな勢いですね。

斎藤:そうです。(バイオベンチャー)企業としては採用熱はすごく高い。だけれども、そのポジションで必要な経験を持ち合わせている方を探すのが本当に大変でしたね。

―食品業界はいかがでしたか?

エグゼクティブコンサルタント・松本(以下、松本):意志のある求人をお預かりすることが増えたと感じています。“志”の“意志”。食品業界の採用市場は間違いなく活性化していて、攻めの求人も多いです。だからこそ企業が求めるものも高くなっていて、採用が難航することが多いという印象です。

―特に私たちのような業界特化型のエージェントには企業が求めるハードルは高くなりますよね。

松本:そうですね、やはりそこはありますね。なので、求職者の方へご案内できる求人が限られてしまうと感じることも多々ありました。
あとは、スタッフクラスの求人よりもスペシャリスト系の求人のほうが温度感としては高かったかもしれません。

―化粧品業界はいかがでしたか?

マネージャー・藤田(以下、藤田):求人はバイオ、食品業界よりも件数としては少ないですが、動きとしてはバイオ業界と似ていると思います。大手よりも中小、ベンチャーが積極的に採用しているなと感じました。

あとは、原料高騰などの問題もあり今年は化粧品業界も全体的に採用は抑える傾向になるのではと予想していたのですが、思いのほかそうでもなかったかなと。でも、これで来年も大丈夫というわけではなく、原料や商品価格の高騰などが採用面にも影響が出てくるタイミングは引き続き注視しています。

2022年の中途採用市場で、一番感じた変化感とは?!

―バイオ業界はどうですか?

斎藤:今年に限って、ということではなく、以前からの流れですが、従来型の化学的に合成される低分子医薬品から、生物由来の医薬品へのシフトがどんどん進んでいっているな、と感じています。なので、当然採用面でもどんどんバイオベンチャーでのニーズが高まる、その流れを今年は顕著に感じましたね。

―食品業界はどうでしょうか?

松本:もう今年に限った話ではないですが、コロナ禍で市場構造、顧客構造が変化したということは事実ベースとして捉えていて。かつ、原料高騰などの問題もある中で、企業からは“変わらなくてはいけない”“変えていきたい”といったお声を頂くことが増えたと思います。
例えば、マーケティング関連、特にBtoBマーケティングの強化をしたい、インバウンドの問合せを増やす仕組み作りをしたい、ECを強化したいなどの傾向はより強くなりました。

あとは、引き続きプラントベース関連の案件は多いですし、サブスクの宅配チェンネルも元気ですよね。各社どこも、変わっていかなくてはという意識が強いとお預かりする求人を通しても感じています。

―化粧品業界はどうでしょうか?

藤田:私たちがお預かりする求人を通して感じる変化としては、エッジのきいた商品、プロダクトを展開しているベンチャーがかなり元気だなと。今年に入ってから私たちもご支援させて頂くようになったベンチャー企業が多くあるのですが、作り手の思いやこだわりなんかをダイレクトに共有して頂けますし、それを求職者の方に、いかに熱量をそのままに伝えて感じて頂くかを大事にしています。そこは大手メーカーとはまた違った魅力かなと、この1年ですごく感じています。

職種によって感じる変化感とは?!

斎藤:バイオ業界でいうと、核酸とか抗体とか、再生医療等製品といった技術領域の企業の採用ニーズは増えているので、職種としても細胞培養のテクニシャンだったりとか、プロセス開発、CMCといったポジションがアクティブになってきた傾向はありましたね。
あとは創薬支援プラットフォーム系企業での研究員のポジションも多かったですね。

―バイオ業界は本格的に特化し始めて5年くらいですよね。随分とクライントからの依頼の内容も変りましたね!
当初は事業企画とか、バイオベンチャーの経営、企画周りの採用支援が中心だったと記憶しています。

斎藤:そうですね。もちろん今も事業企画なんかはアクティブですが、中枢となる研究員の採用支援が大分増えましたね。

―食品業界は職種での変化感はありましたか?

松本:先ほどの話と重複してしまいますが、やはりEC関連、BtoBマーケティング、インサイドセールスは非常にアクティブでしたね。
ネット上で他の販路も持ってはいるけれども、ECももっとちゃんと、本格的にやっていこうという方向性が強くなってきたなと感じています。
あとはグローバルなポジションもアツいなと感じていました。大手メーカーはグローバルなポジションを押しているなという印象です。

藤田:化粧品業界も食品業界とほぼほぼ同じですね。EC関連ではWebマーケティングのポジションはこぞって募集していましたね。
あとは、グローバルの視点からいうと大手メーカー、OEMメーカー問わず海外薬事の採用が少し増えてきたかなと思います。昨年までは海外薬事はそんなに案件をお預かりすることがなかったのですが、今年は以前よりも増えてきたな感じています。

2022年、web面接は定着した?!

―では、最後に採用選考について。よく求職者の方から「web面接はありますか?」とご質問を頂くのですが、web面接の定着度はどうでしょうか?

斎藤:これはもうバイオ業界だけではないと思いますが、web面接はかなり定着していますよね。

藤田:そうですよね、1次面接はweb面接、2次、最終面接は対面といったパターンが多いと思います。

松本:選考フェーズによって使分けていますよね。あとはその面接、面談の目的によって最適な方法で実施するということが大切なので、その点は私たちも意識して企業とはコミュニケーションをとって設定してもらうようにしています。

―なるほど。もはやweb面接は面接手法のひとつとして確立されているのですね。
ありがとうござました!

 

2022年、長引くコロナ禍の中でも食品・化粧品・バイオ業界の採用市場は前進を続けています。前を向いて進んでいく中で企業も強化していくポジションも変わりますし、求めるスキル・経験も変化していきます。

転職はタイミングといいますが、ご自身の経験が活かせるポジションで募集が始まるそのタイミングは突然にやってくるかもしれません。今すぐの転職ではなくても、“転職”の文字に少しでも心が反応するときには、自身の経験を整理したり、求人情報から採用の状況をキャッチしておくと良いでしょう。突然きたタイミングにでも、大切な大きな1歩を踏み出せるように、日々準備が必要です。

RD SUPPORTではそんな日々の準備からサポートしています。ぜひRD SUPPORTの転職支援サービスをご利用ください。


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